一流になると、プログラミングの仕事はしない

名人伝という中島敦の作品がある。

弓の達人の話です。 山月記 などで、高校の教科書にも乗っていたので、知っている人も多いと思う。 この話をまとめてみると

主人公 紀昌

2人の師匠

飛影師匠 修行法

まばたきをしない
対象物をよくみる

2年でまばたきをしなくなり、3年でシラミの心臓の位置も見えるようになる

甘蝿師匠の精神修行

結果

行動の究極は、 行動せずして行動したのと同じ結果を得ること。

弓を学ぶ究極の結果は、弓を使わずして、弓を使ったのと同じ結果を得ること

最終的に、紀昌は、鳥を見て、はっ--- と声を上げるだけで、鳥が落ちてしまうまでに修行を重ねて名人になった

しかし、最後に、修行を重ねた紀昌 は弓を忘れてしまうという、面白いオチがある。

だから何?

プログラミングしてアプリケーション作ると言っても、8割は交渉事

コーディングは2割

仕事を取るには、コーディングだけしていては取れない。

むしろ交渉事、法律、会計の知識のほうが大切。

行動心理学、グローバル経済の仕組みを知っておくことも大切

だけど、もちろんコーディングもきちんとできないといけない。

紀昌も弓については、名人、達人と言われるまでになった。

そうなったからこそ、彼は、究極は弓を使わないことといえたのだと思う。