SWIFT3 クロージャーについて

まずクロージャーについて

クロージャーとはなんなのか?

という質問について、まず

関数もクロージャーの一種である。

という説明がもっともわかりやすいと思われる。

関数は、処理をひとまとめにしたものだが、クロージャーより、詳細に設定できると考えると良い。

全く別物ではないのである。

基本形は

 

{ (引数名1:型,引数名2:型...) -> 戻り値の型 in 

クロージャーの実行時に実行される文

必要に応じてreturn で戻り値を返却

}

 

大外は{}で囲われる。inがポイントになるので赤字にした。

in キーワードで引数と処理が区別される。

 

関数と違い

クロージャーでは、外部引数名は利用できない。

デフォルト引数も利用できない。

通常のfuncに付け加えて利用できるものは、

簡略引数名が利用できる。 $0,$1など。$にインデックスをつけたものが利用される。

(例)関数

//2つの引数の和を戻す関数

func B(x:Int,y:Int)->Int{

    return x + y

}

print(B(x: 100, y: 500))

これが普通の関数

 

(例)クロージャー

var b = { (x:Int,y:Int) -> Int in return x + y}

print(b(200, 200))

こうなる

関数名がないので、他から呼び出しはできない。

 

//クロージャで型を宣言

var b_1 : (Int,Int) -> Int  //b_1はint型2つを引数に取るし、戻り値はint型を取りますということ

b_1 = { (x,y) -> Int in return x + y}

//{}がクロージャーで,x,yの引数を渡したら足し算して返すだけ

print(b_1(100,20))

 =>120

 

そもそも、なぜクロージャーがあるのか?

というと、関数を変数や、定数に代入したり、別の関数の引数に渡したりできるから。

これ大切ですね。

関数を変数、定数に代入するときは、関数名だけの式で関数を参照します。

 

 

関数内関数は禁止されています。エラーになります。

そこでクロージャーを利用します。

func aho (){

   func hoge(){

   }

}  //エラー

こんなふうに、関数内関数は利用できません。

でもクロージャーなら可能です。

(省略、想像してください。)

 

次に関数の引数となるクロージャーを関数として定義することを見てみてたい。

let aho = [1,2,3]

let doubleAho = aho.map{ $0 * 2 }

//aho配列の中から要素を一つ一つ取り出して$0に代入しようね。そしたら、それを2倍してね!ちなみにmap関数は配列に対して操作する関数です。こちらを参照ください。

doubleAho // [2,4,6]

 

関数をクロージャーとして扱う

func double(_ x: Int) -> Int{

    return x * 2

}

let aho = [1,2,3]

let ddoubleAho = aho.map(double)  //ここで関数をクロージャーとして呼び出しています

doubleAho // [2,4,6]

こうするとどのような操作をしているか、関数の中ではっきりと分かりますね。

 

 クロージャーを利用した変数、定数の初期化

クロージャーを利用すると何をしているかわかりやすい。

2次元配列を例に取る。//縦と横に配列がある、エクセルのような状態になっているもの。

var aho =[ [1,1,1],[1,1,1],[1,1,1] ]

aho => [ [1,1,1],[1,1,1],[1,1,1] ]

全部入力しているので、2次元配列を生成してみる

 

var aho = Array(repeating: Array(repeating: 1, count: 3), count: 3)

//ちなみにrepeatingとは配列を初期化するメソッド 

    ///     let fiveZs = Array(repeating: "Z", count: 5)

    ///     print(fiveZs)

    ///     // Prints "["Z", "Z", "Z", "Z", "Z"]"

    ///

    /// - Parameters:

    ///   - repeating 繰り返すべき要素

    ///   - count: 繰り返す回数、0以上

この中では1を入れて3回繰り返してね。

更にその外では、[1,1,1]をいれて3回繰り返してね

というメソッドである。

 

aho => [ [1,1,1],[1,1,1],[1,1,1] ]

 

これをクロージャで表現すると

var aho: [ [Int] ] = {

 let kurikaeshi_times = 3

 let low = Array(repeating: 1, count: kurikaeshi_times)

 let excel = Array(repeating: row, count: kurikaeshi_times

 return excel

}

aho => [ [1,1,1],[1,1,1],[1,1,1] ]

クロージャはわかりやすいですね。

 

補足するとクロージャーはコールバックとして利用されることが多いと思う。

非同期処理のためのDispatchモジュールはほとんど、コールバックを引数で受け取る。

MAPの表示なども引数をクロージャーで渡す。

クロージャーは、引数として利用することが多いと思う。